停電したときに対処するパワーコンディショナーの機能

停電が発生すると電力会社と繋がっている電気系統から電力が供給されなくなります。このタイミングで太陽光発電システムから電力会社に電気を送り込んでしまうと、停電を復旧させる作業を進めるのを妨げてしまいます。電力会社の電気系統から電気の供給が途絶えたときに稼働を継続する単独運転を防止して、安全に電気系統が運用されるようにパワーコンディショナーに搭載されている機能が単独運転防止機能になります。単独運転防止機能は、同じトランスで接続されている近隣の家屋に太陽光発電システムが取り付けられているときや、複数のパワーコンディショナーを取り付けた太陽光発電システムを導入することを検討しているときは、メーカーが違うパワーコンディショナーが繋がっていると単独運転になっているかどうかを判定する方式が違うことになり、各機能に悪い影響を及ぼす可能性があります。

ですので、同じトランスの中で異なるメーカーのパワーコンディショナーが取り付けられているような状況で電気系統の連系することを申請したときに、書面で機能試験の結果の報告をする必要が生じ、このことが最長で2ヶ月以上の工期の遅れの原因になってしまう上に、試験の成績によっては工程を追加する必要が生じることもあります。このような負担を減らし、電気系統の連系を順調に済ませる目的で開始されたのが多数台連系認証になります。適合しているパワーコンディショナーは複数設置して連系する場合でも試験の結果を報告する必要がありません。