エコカラットの意外な使い方

エコカラットは室内の環境を一定に快適に保つ壁として、近年注目を浴びている素材です。多孔質セラミックと呼ばれる無数の小さな孔のあいた素材が室内の余分な湿気を壁の中に取り込み、室内の湿度を一定に保つ働きをします。その為、呼吸する壁とも言われており、梅雨時のじめじめした雰囲気を緩和してくれたり、冬の乾燥した空気を緩めてくれたりといった効果があります。また、冬の暖房による結露などにも効果がある素材です。

このようにエコカラットは部屋の壁として非常に効果的な素材なのですが、その他にもその性質を活かして意外な使い方をしている例があります。部屋の中だけではなく、下駄箱やクローゼットなどの壁として使用することで適度な湿度を保ちながら一定の環境に維持してくれるので、中の靴や衣類に対しても非常に良い環境なのです。下駄箱やクローゼットに乾燥材や除湿機を入れている人も多いと思いますが、靴や衣類は乾燥しすぎるとかえって素材を痛めてしまう危険性があります。そのため湿度を一定に保てるエコカラットはこのような場所にも適した素材なのです。

また、多孔質セラミックは湿気と一緒に臭いも吸収するのですが、その臭いをセラミックが中和する性質を持っています。エコカラットが湿気を放出する際にはセラミックが湿気に含まれる臭いを吸着してくれるので、臭いの無い湿気だけが放出されます。その為、下駄箱やクローゼットの臭いの予防としても非常に効果があります。