パワーコンディショナーを長期運用する

精密機械であるパワーコンディショナーは寿命の短い機器であるため、長期運用できるように取り扱いには配慮が必要になります。高温に弱く、故障だけでなく保護機能によって稼働を停止し、発電効率を落とす要因にもなるため、温度が上がらないようにします。屋外型では直射日光が当たらない場所を探しましょう。屋内型では通気性の悪いところは避け、埃が溜まらないように清掃しましょう。

パワーコンディショナーは湿気も基盤に錆を起こさせる要因になるので注意します。屋外型は耐水性能を持たせてありますが、直接雨に当たらないようにした方が故障しにくくなります。屋内型の場合、ブレーカーの近くに置くとケーブルが短くなって電気のロスがなくなりますが、ここは脱衣所・洗面所になる家庭も少なくありません。水を使う場所なので、水をかけてしまうことがないようにしましょう。

太陽光発電システムの組み合わせも考慮しましょう。パワーコンディショナーとその他の機器を異なるメーカーにすることもでき、そのような使い方も一般的とする販売店もありますが、相性の問題があります。このような機器は統一された規格に基づいて設計・開発されているので基本的には互換性があり、他のメーカーと合わせたことで大きな悪影響が出ることは少ないです。ただし、各社で規格の解釈に若干のずれが出ることがあり、この影響でカタログスペックを下回る動作になったり、寿命が縮む要因にもなります。

保証の対象外になることもあり、安全性で言えば同一メーカーで合わせるのが無難です。