パワーコンディショナーの性能と価格

太陽光発電システムの普及で、現在、様々なタイプのパワーコンディショナー(パワコン)が製品化されていますが、パワコンだけを専門に取り扱う業者も増えています。パワコンは、機器によって性能や特徴、そして価格が異なるので、導入前にはしっかりとした検討が必要です。最大定格出量や変換効率をはじめ、単相と三相の違い、そしてMPPT(最大電力点追従機能)の有無は、発電量や売電量に大きく関わってきます。これらの条件を踏まえた上で、ソーラーパネルの種類や設置環境、そして適正価格などに合わせて、最適なパワーコンディショナーを選択することが大事になります。

パワーコンディショナーの性能指標としては、変換効率や最大定格出力、そして回路数が挙げられます。変換効率は、ソーラーパネルのエネルギーロスを最小限に抑える上で大切な要素です。最大定格出力は、ソーラーパネル全体の出力量を上回っていることがポイントで、モジュールの最大出力とモジュールの数の積で算出されます。但し、出力性能の高いパワコンは価格が高くなるので、モジュール全体の出力量を少し上回るくらいの製品を選ぶのが適当です。

回路数に関しては、昇圧機能を内蔵しているパワーコンディショナーもあり、モジュール数を上回る回路数を必要とします。太陽光発電システムには、災害や停電時の非常用電源となるメリットがあります。それ故、パワーコンディショナーには自立運転機能が必須となり、専用コンセントが必要になります。