パワーコンディショナーの役割と価格帯

太陽光パネルで電気を作り出した場合、その電気は直流なので、そのままでは一般家庭で使用できません。そこでパワーコンディショナーを使って、交流電流に変換する必要があります。この変換器は略してパワコンと呼ばれることも多く、インバーターの一種です。そのためパワーコンディショナー自体が、発電量を増やすわけではありません。

家庭用のパワーコンディショナーは、通常3kWから5.9kWです。価格帯の相場としては、最大出力3kWの場合で、屋内設置タイプなら30万円前後となります。屋外設置の場合は、少し高くなり40万円前後です。ただし価格は、メーカーによっても異なります。

尚、耐久年数は、平均10年から15年です。現在、パワーコンディショナーの技術も進んでいるため変換効率が高く、ほぼ95%程度変換できます。しかし変換時に若干ロスが発生しますので、100%にはなりません。また太陽光発電システム全体の価格は、まず太陽電池モジュールが、例えば3.5kWシステムならパネル1枚で約70、000円、20枚設置すれば1、400、000円です。

さらに太陽電池モジュールの設置工事費用として、約160、000円かかります。しかし順調に発電して売電収入が入れば、初期費用をその収益でまかなうことが可能です。そしてローンの場合なら、支払いが終われば全ての売電収入が利益になります。パワーコンディショナーも含めて、太陽光発電システムは故障が少ないため、リスクの少ない投資と言えます。